仮想通貨・暗号通貨チャートを使って相場や変動推移を捉える

チャートで何を見ているの?

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仮想通貨取引で分析と目安の判断材料に用いるチャートは、株式取引市場やFX取引市場などでよく使われているチャートと同じものです。

チャートは横軸が時間縦軸が価格となっています。過去の推移の蓄積をグラフ化したものが表示されます。リアルタイムの動きも把握できます。

チャートは時間の経過に対する価格の変動範囲を捉えるものです。

この先の相場を推測します

チャートで蓄積された推移のグラフを眺めているだけではあまり意味がありません。
状況を分析し戦略を立てて、売買取引のタイミングを想定し実行します。

相場に影響を与える事象や情報も極めて重要な推測・判断材料なりますが、このような仮想通貨をとりまく環境や出来事から分析する方法ファンダメンタル分析といいます。

チャートといったツールを用いて相場変動の状況を確認し、取引判断のきっかけにしたり、先の相場を推測する方法テクニカル分析(指標)といいます。

チャートのタイプ

チャートを用いてグラフ化された相場変動推移を確認するということは、保有している仮想通貨資産を運用する上でとても役に立つことです。

bitFlyerやcoincheckが提供しているスマホアプリなどに備わっているチャートは数秒おきに更新される各暗号通貨の終値推移をグラフ化した極めて単純なものです。

多機能で簡単な表示内容から本格的な指標まで選択できるチャートがあった方が良いでしょう。

いわゆるローソク足チャートです。
オススメはTradingViewです。

ローソク足チャートとは

ローソク足の仕組みとは?

仮想通貨で用いるローソク足チャートは株価チャート、FXチャートでも共通の考え方です。

ローソク足チャートの「ローソク」とは、1日や1週間というように時間を区切った時の、始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)、という四本値(よんほんね)を形で表したものをいいます。

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このように、1本のローソクは1日あるいは1週間といった期間の中で「どういう値動きをしたのか」を表しています。ローソク足の「足」といういい方は、これに由来しています。

ローソク足はとる期間で種類が変わる
ローソク足は四本値を取る期間が変わると呼び名も変わります。期間が1日なら日足(ひあし)、1週間なら週足(しゅうあし)、1ヵ月なら月足(つきあし)とそれぞれ呼ばれます。そのほか、1年の四本値で構成される年足(ねんあし)、分単位の四本値で構成される分足(ふんあし)といったローソク足もあります。

ローソク足チャートの捉え方の詳しい説明があります。

日足・週足・月足の特徴

ローソク足チャートは、ローソク足をつなげてグラフにしたものです。日足のローソクをつなげたものは日足チャート、週足をつなげたものは週足チャート、月足をつなげたものは月足チャートと呼ばれます。

ローソク足を構成する四本値を取る期間が長いほど、同じスペース内により長期の株価データを収めることができます。
月足のローソクは1ヵ月の「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの値段しか示されていませんから、「日々どんな値動きをしたのか」といった詳細情報は得られません。その点、日足ならば、毎日どんな値動きが展開されたのかを知ることができます。

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それぞれのチャートをどういう時に使ったらいいのかも分かってきます。より長期間のトレンドを知りたい時には月足チャートが重宝するでしょう。2、3年程度の中期の値動きを把握するなら週足チャートが向いています。いま現在の値動きを細かくつかみたいのなら日足チャートが便利ですし、さらに細かい値動きをつかむのであれば分足チャートを見てみるとよいでしょう。

ローソク足チャートの捉え方の詳しい説明があります。

移動平均法とは

トレンドが捉えやすくなる

四本値で構成されているローソク足のチャートは、上下にヒゲが出ていたり、ローソクの本体部分(実体部分)の大きさがまちまちだったりするので、終値だけを結んだ線グラフチャートに比べると、トレンドが捉えにくいかもしれません。

この点を解消してくれるのが、移動平均線です。移動平均線とは、ある一定期間の価格(多くは終値)の平均を取り、それを結んでできたグラフです。
移動平均線は、「どのくらいの期間の平均を取るか」によっていろいろな種類のものを作ることができます。日足チャートには25日移動平均線75日移動平均線の2本が、また、週足チャートには13週移動平均線26週移動平均線の2本が描かれる例が多く見られます。

この2本の移動平均線の組合せを利用した、最も投資家に良く知られている売買サインが、ゴールデンクロスデッドクロスです。
例えば25日線のような短期移動平均線が75日線のような長期移動平均線を上回ったら買いサイン、逆に、短期移動平均線が長期移動平均線を下回ったら売りサインというものです。
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移動平均線の捉え方の詳しい説明があります。

移動平均線との位置関係が重要

チャートで移動平均線を見る場合、その最大の注目ポイントは位置関係です。

移動平均線は、仮想通貨価格の平均を取っているため、実際の仮想通貨価格よりも遅れて動くことになります。価格が上昇トレンドにあれば、ローソク足の上昇に遅れて右肩上がりを描くため、基本的には移動平均線は価格よりも下に位置することになります。
一方で、株価が下降トレンドにあれば、株価の下落に遅れて移動平均線が下がるため、移動平均線の位置は基本的に価格より上の位置になります。

移動平均線に関しては、トレンドを把握するものというよりも、売買のシグナルを示すものというイメージを持っている方も少なくないかもしれません。実際、移動平均線は売買のシグナルとして注目されているのですが、それは結局、ローソク足・移動平均線の位置関係と、上昇・降下のトレンドを見ることにほかなりません。

移動平均線の捉え方の詳しい説明があります。

出来高とは

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↑この枠の部分が出来高を表すグラフ

出来高とは、ローソク足や移動平均線などと同じチャート上に表示され、売買の成立数を棒グラフで表しています。
※チャートによっては出来高表示がありません。
出来高が大きいほど売買が活発に行われていることになります。
出来高(売買成立)の増加は、値動き(増減)する可能性がありますが、値動きが激しいとは限りません。

出来高が参考になる点は、一口に「価格が上昇」「価格が下落」といっても出来高を伴っているかどうかでその「力強さ」が違い、出来高の伴った上昇、下落は市場の流れ、方向性を表している場合も多く、その結果は信頼に足るものである事が多くなります。
逆に市場参加者の少ない時などの出来高の伴わない上昇、下落は大きな注文で簡単に反転したりするので信頼性に欠けます。

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